新しい一日

2014年1月31日 0 投稿者: seiko

夫を送り出し、茶を入れてのんびり新聞を読むのが私の毎朝の楽しみの一つである。暇人のせいか、時間をかけ、結構丁寧に目を通す。よく解りもしない政治経済から、身近な家庭欄まで、世の中の移り変わりが面白い。テレビはあまり好きでないので、私の日常の情報源のほとんどが新聞ということになる。

たまに旅に出ることがある。国内だと二、三日、海外だと十日前後、家に戻れば、日頃楽しみにしている新聞の山が待っている。夫に日付順に取っておいて貰っている。

二、三日分は平日よりやや長めの時間、十日分はせいぜい二、三時間で一日に読む時間の十倍を必要とはしない。頭の中で内容の抜粋がされているのか、十日分ともなるとダイジェスト版が出来上っているからだ。

このように書くとまとめて読むことが効率に良さそうに思えるのだが、決してそうではない。あちこち飛ばし、斜め読みすることになる。それでも内容は理解出来るのだが、味気ないと言おうか、何よりも面白味が伝わって来ない。新聞とは文字通り、「新しく聞く」のが本質なのだろう。十日前の新聞では鮮度が薄れ、既に耳にしていることも多く、あまり意味をなさなくなる場合もある。もうすでに古新聞と言うのかもしれない。

やはり、新聞は、毎日読むことに、意味があり、味わいがあるようである。

朝刊を開き、ページをめくるとインクの香りが私の鼻をくすぐる。微かなときめきがある。何か良い事がありそうな気がして来る。
さあ、今日も新しい一日の始まりである。