君に感謝
間もなく冬到来の季節である。
ちらほらとインフルエンザの予防接種の話題が上る頃らしい。私は会社勤めで若い人に接しているせいか、その分野の情報は少なく疎い方である。
ある休日の土曜の朝
「貴方、そろそろインフルエンザの予防注射を受けて来たら・・・。」と妻が言う。
やっぱり何時も私の体を気遣ってくれる優しい妻である。有難いことである。
「君に感謝しているよ!」と心で叫びながら、いつもの医院で予防注射なるものを終えた。
突然話は飛ぶが、妻は運動音痴、故に運動嫌いと来ている。が、それでも健康を願ってか、ジムとか、プールとか何か訳の解らない所に通っているようである。
さて、冬の星座の瞬く宵、仲睦まじい二人の夕餉時のこと
「貴方が風邪をひくと本当に困るのよね。」
必ず私にうつされるんだから。
一週間ならまだしも、一ヶ月もゴロゴロしてジムに行かなかったら、筋肉が落ちて大変よ。貴方にインフルエンザの予防注射をして来て貰って本当に良かったわ・・・。」
「むっ・・・」
