元旦の計

2014年1月31日 オフ 投稿者: seiko

夫は太っているというのではないが、近頃、やや腹が出て来た。そのせいか、ズボンのファスナーが二本毀れ、穿けなくなり、スーツ二着が駄目になった。ズボンが一本合わないということは、夏冬の他のズホンもみな合わないということであり、少しずつではあるが、みなきついのである。要はスーツも全部着られなくなって行くという事態になりつつあるのだ。

そこで私は「勿体ない。ズボンに体を合わせろ。体重を2キロ落とせば良いのだ。」と夫に言った。夫は「ふん、ふん」と頷いてはいるが、それが全く出来ないのだ。出来ないというより、その気が全く無いのである。気が無いものをどうして実行させることが出来るだろうか。正に馬耳東風だ。何と言っても食いしん坊である。(私もそうであるから人のことはあまり言えないのだが・・・。)

医者にも血糖も血圧も上がり気味だから、食事を少し控えろと言われているのだが、本人が自覚しない限り無理なのであろう。これには全くお手上げである。そう言えば当然といえば当然なのであるが、ワイシャツも同様であって、首周りがきついとか、今朝ほど出勤前に言っていたようだ。

そろそろ今年も数え日に入ろうとしている。私の来年の元旦の計は夫を2キロダイエットさせることになった。どうしてこの元旦の計が夫の計ではなく、私のことになるのか、ふと首を傾げてしまうのである。

それまでズボンの方が待ってくれるだろうか。


この話は、これで終わりとしていたのだが、元旦の計がもう一つ増えたので追記することにした。

あれから二十日余り経ち、新年を迎え、一月も半ば過ぎになった。

夫はこの一ヶ月足らずの間に、財布、スイカ、携帯電話とそれぞれ別にではあるが、もう既に、三回の落し物をしている。これ又、本人が何も気にしないから同じ失敗を繰り返しているのであり、夫は失敗とも思っていない。前にも書いたことがあるが、私には困った夫の性格なのである。友人は「お灸でも据えろ。」と言うが、これで効果があるなら、私も即刻実行したいところであるのだが・・・。

私の今年の元旦の計は、夫が何とか落し物をしない方法を見つけることと、前述の二キロダイエットさせることと以上二つになってしまった。どちらも自分自身のことではないので非常に難しそうである。三つ四つにならないことを願いつつ、愛する夫のためと頑張っている他はない。




追々追記である。

もう、元旦の計などと言えない一月末になった。今度、夫は鍵を紛失した。(落し物をしない方法の類に入るのだが・・・。)今度こそこの話は終りだ。追々追々追記と永遠に終りそうにない。ましてや、これではお灸どころか、夫を殺さざるを得なくなりそうだ。